頂き女子りりちゃんは何が悪い?何罪で逮捕された?なぜ詐欺になるのか解説
2023年から2024年にかけて、大変話題になった「頂き女子りりちゃん」。
「正直何が悪いかわからない」「自分も逮捕されないか心配」と、不安になったパパ活女子も多いのでは?
そこでこの記事では、頂き女子りりちゃんは何が悪かったのか、罪状はなんだったのか、どこで詐欺になったのかについて、詳しく解説します。
頂き女子りりちゃん事件とは?
「頂き女子りりちゃん事件」とは、渡邊真衣被告がマッチングアプリで知り合った男性3名から、多額の金銭を騙し取った事件のこと。
「滞納した家賃の支払いに充てるお金を貸してほしい」「親と縁を切りたいが、養育費を返さないといけない」などと嘘をつき、合計1億5000万円以上を詐取しました。
さらに、詐欺で得た所得に対して確定申告をしなかった他、金銭を騙し取るための手口をマニュアル化し、パパ活を行う女性たちに販売していたこともわかりました。
頂き女子りりちゃんは何罪で逮捕された?
頂き女子りりちゃんが行った行為に対し、判決では大きく3つの罪があげられました。
この項目では渡邊真衣被告が何の罪で逮捕されたのか、詳しく解説していきます。
詐欺罪
一つ目は「詐欺罪」です。
罪に問われたポイントは、マッチングアプリで知り合った男性に対し、嘘をついてお金を得たこと。
男性からお金をもらうこと自体は詐欺には当たりませんが、お金をもらうための理由が嘘であったこと、または「借してほしい」と言ったにも関わらず返さなかった点が、詐欺罪に問われました。
ちなみに、渡邊真衣被告は横浜市に住む50代の男性から約1億1000万円、茨木市に住む男性から3800万円を騙し取ったことがわかっています。
詐欺ほう助罪
二つ目は「詐欺ほう助罪」です。
「詐欺ほう助」とは、詐欺を助けるための手伝いをしたということ。
渡邊真衣被告の場合は、男性からお金を騙し取るための手口、いわば詐欺行為をマニュアル化し販売したこと、希望者に対し個別指導や情報提供をしたことが、詐欺ほう助に当たります。
実際にマニュアルを購入した女性が男性から1000万円を詐取していたことがわかり、渡邊真衣被告に詐欺ほう助罪が適用されました。
所得税法違反罪
三つ目は「所得税法違反罪」です。
所得税法違反とは、所得に対して科せられる所得税の支払いを逃れるために、確定申告をせずに所得を隠すこと。
渡邊真衣被告は、少なくとも2021年〜2022年に詐取で得た所得約1億1000万円を確定申告をせず、所得税約4000万円を脱税したとして、所得税法違反罪に問われました。
脱税していたことがわかった場合、脱税していた金額に加えて重加算税等を支払う必要があるため、渡邊真衣被告は場合によっては億を超える金額を納税しなければならないことがわかっています。
ぶっちゃけ頂き女子りりちゃんは何が悪い?
- 恋愛や特別な関係を装い、実際は交際する気がなかった
- 詐欺の手口をマニュアル化して販売し、他者にも悪質手法を拡散した
- 架空の病気・借金・困難な状況などの嘘で同情を誘い、送金させた
- 男性側が「本当に恋人になれる」と誤信するよう誘導し続けた
「頂き女子りりちゃん」こと渡邊真衣被告が悪とされた点は、上記の通りです。
主に男性を騙して金品を受け取ったこと、マニュアルを通して詐欺の手伝いをしたことが罪に問われています。
しかし、実際のところ上記の内容や脱税疑惑だけで警察が動いたり、起訴されたりするケースは非常に稀です。
渡邊真衣被告の場合は男性から詐取した金額が大きかったこと、そしてマニュアルが売れて有名になってしまったことが要因となり、逮捕・起訴に至ったと考えられます。
頂き女子りりちゃんの現在は?
2025年1月、渡邊真衣被告に詐欺ほう助、詐欺、所得税法違反の3つの罪で、懲役8年6月、罰金800万円の判決が下りました。
つまり、りりちゃんは現在刑務所にて服役中です。
2024年3月ごろからは獄中での様子や心情を綴った手記がX(旧:Twitter)にて公開され、その後「りりちゃん、しゅき。」という名前で有料配信されるなど、大変話題になりました。
また、被害弁済プロジェクトの一環として、渡邊真衣被告をモデルにした映画製作が行われることも話題に。
りりちゃん役をアイドル「LADYBABY」の月街えいが務めることも発表されましたが、計画は頓挫し、2025年現在も公開には至っていません。
頂き女子とパパ活女子は何が違う?
「頂き女子」と「パパ活女子」の決定的な違いは、男性を騙しているか否かにあります。
パパ活女子は男性と食事やデートをしたり、体の関係を持ったりしてお金をもらいますが、これはサービスの対価として金銭を得ているため、相手を騙すことはしていません。
いわばサービス提供者と顧客であり、ビジネスライクな関係であるのが特徴的です。
それに対し、頂き女子は恋愛関係を装って男性に接し、学費や借金の支払いがあるなどと嘘をついてお金をもらっています。
つまり相手を騙して金銭を搾取しているため、頂き女子は罪に問われるのです。
りりちゃん事件からパパ活女子が学べること
頂き女子とパパ活女子は異なるものですが、一歩間違えればパパ活女子も頂き女子になりかねません。
りりちゃん事件から学べることは非常に多いため、パパ活女子は次のポイントをしっかりと心得ておきましょう。
嘘や過剰な設定は自分の首を絞める
パパ活においても、嘘や過剰な設定をすることは控えましょう。
身バレを防ぐために仮名を使ったり、学校・職場名を伏せたりすることは問題ありませんが、りりちゃんのように「多額の借金がある」「家族から縁を切られそうになっている」などの嘘をつくと、後に自分の首を締めることになります。
嘘をつき続けることには限界がありますし、そもそも嘘や過剰な設定を使ってお金を詐取しようとすることは、詐欺罪に当たります。
後々バレた時に大変なことにならないよう、過度な嘘は避けてください。
相手の恋愛感情を利用するのは危険
相手の恋愛感情を利用するのは、非常に危険です。
恋愛感情をうまく利用して多額の金銭を受けたとしても、それが嘘だとバレたら返還を求められる可能性があります。
また、恋愛感情がもつれてストーカー被害に合う可能性もあるでしょう。
過去には殺人事件に至ったケースなどもあるため、自分にその気がないのであれば、恋愛関係を装うことは控えてください。
また、金品を譲り受けていない場合でも、相手が恋愛感情を抱いてきた場合は、一線を引くことをおすすめします。
確定申告は必ずやろう
パパ活で所得を得ること自体は問題ありませんが、確定申告は必ず行いましょう。
確定申告をしていないことがバレると、脱税していた金額に加え、無申告加算税、重加算税、延滞税などを多額の税を納めなければならなくなります。
また、追徴課税等を無視すると、差し押さえにあったり、家族・会社に連絡が入ったりする可能性もあり、社会的な信用を失う可能性が高いです。
所得税は現金だけでなく、マンションや車、ブランド品等をもらった際にも申告が必要になるため、申告漏れがないようにしっかりとチェックしましょう。
